海外の映画やドラマを見て、アメリカの高校生活に憧れる人は多いのではないでしょうか。
アメリカの高校では日本と違って毎日キラキラ輝いていると思っていませんか?
私も昔はアメリカの高校は映画”ハイスクールミュージカル”のようにみんなが仲良くてキラキラした生活を送っていると思っていましたが、現実は全く持って違うものでした。

そこで今回は実際に高校でアメリカ留学をした私が感じたアメリカの高校生活についてお伝えしようと思います。

みんなが思い描くアメリカの高校生活とは?
皆さんが思い描くアメリカの高校生活はどんなものでしょうか?
- 週末は友達の家でホームパーティ
- 放課後は友達と車でモールへ行ってショッピング
- 学校は自由でどんな格好で行っても大丈夫
- 皆仲良くフレンドリー
などなど色んなイメージがあると思いますが、とりあえず簡単に思いつくのが映画”ハイスクールミュージカル”のように華やかなものだと思いますよね。
ですが実際のアメリカの高校生活は全く違うものでした。

アメリカの高校の現実
では実際のアメリカの高校はどうだったのでしょうか?
私の経験談をお話させていただきます。
(私は田舎中の田舎の高校に通っていたので、全てがこう!という訳ではないのでこんな学校もあるんだ程度に見てくださいね)

意外とよそ者には無愛想
アメリカの高校というよりかは、外国人は日本人に比べてフレンドリーで明るい印象を持っている人は多いのではないでしょうか?
私も「外国人はみんなフレンドリーだから留学生なんて来たら注目されて人気者になっちゃうかも!(笑)」などと思っていましたが、実際のアメリカの高校生たちの反応は、
ガン無視(笑)
これは留学生に関わらずアメリカ人の転校生も同じでしたが、新しい人をウェルカムする雰囲気は一切ありませんでした。
どうやらアメリカは小学生のころからみんな同じ中学校、高校と進むので、昔からの仲のいい子たちとしかつるみません。
フレンドリーさはなくこっちを見てヒソヒソ話している感じですごく感じが悪かったですね。
確かに仲良くなろうと話しければフレンドリーな子はいましたが、基本みんなツンツンした態度でした。

気合を入れておしゃれをしている子はいない
ハイスクールミュージカルでもシャーペイはいつもオシャレでかわいい格好をしていましたよね。
他の映画でもスクールカーストの上にいる女子たちはおしゃれを楽しんでいるような感じでしたが、実際は誰もおしゃれをしている人はおらず、みんなフーディにデニムにスニーカーという地味な格好でした。
私が学校に通い始めた時は気合を入れてかわいい服を着ていましたが、こんな気合を入れている人はいないと恥ずかしくなるほどみんなシンプルな格好の人ばかりでした。
ただおしゃれをしている子は少ないので、頑張っていれば「その服かわいいね」と声をかけられることもあり会話が弾みましたが、次第に私もフーディにデニムにスニーカーというお決まりのコーディネートに落ち着いていきました。

カフェテリアに全員が座れるスペースがない
アメリカの高校は日本と違って自分の教室がありません。大学のように授業ごとに移動する感じになります。
その為ランチを食べる為にはカフェテリアで席を取って食べなければいけませんが、そのカフェテリアにあるテーブルと椅子がどう考えても生徒数の半分、いや、3分の1もないくらい少なくて全員が座れません。
またランチタイムは各教室には鍵がかけられて教室の中で食べることが出来ない状況になります。
でも全員が座れない時はどうするの?と思いますよね。
椅子に座れない人たちはその辺の地面に座って食べなければいけません。
スクールカースト上位の者、または一番上の学年のシニアの人が大体テーブルを取ってしまうため、その他の人は地面に座って自分のリュックの上にご飯を置いて食べなければいけませんでした。レジャーシートを広げるわけでもないので衛生的にも気になりますよね。
全員座れるように工夫したらいいのにと思いましたね。

誰かが喧嘩すると大盛り上がり
もしかしたらこれは映画通りかもしれませんが、誰かが喧嘩を始めると日本では周りが止めに入ると思いますが、アメリカでは周りが「もっとやれ!」と盛り上げビックイベントと化します(笑)
実際にあったのがランチを食べている時に、友達Aが友達Bと話をしていたら意見のすれ違いで言い合いに発展してしまいました。言い合いが収まらずに徐々にヒートアップし、友達Aが友達Bの髪の毛を引っ張り大喧嘩に発展!
女子同士でありがちな髪の毛を引っ張りあうという醜い喧嘩が始まったのですが、それを見た周りの高校生たちはテンション爆上がり(笑)
ランチタイムだったので、みんなは自分が食べていたチップスやサンドイッチを投げて「もっとやれー!」と大騒ぎ。
(食べ物を投げるというのも、もったいない精神の日本人からすると理解できませんよね)
するとすぐに先生が駆け付けみんなを収め喧嘩は終わりました。
このように自分が仲がいい仲が良くない関わらず、喧嘩を始めたらなぜか盛り上がりを見せるのでした。
ちなみにカフェテリアにはこういう喧嘩がしょっちゅう起きるので、常に見張りがいて何かあればすぐに駆け付けてくれます。

どこでも構わずキス
これも映画通りなのかもしれませんが、アメリカでは構内のいたるところでカップルがキスをしています。
それが映画とかで見るような爽やか物ではなく、野生動物のように情熱的にむさぼるようなキスをいたるところでしています(笑)
アメリカでは授業は自分の好きなものを取り、授業ごとに移動するのでカップルが同じ授業を取っていない時は別れを惜しんでいるのか、教室の入り口で濃厚なキスをしています。
授業なんて1時間もたたないうちに終わるし、何ならまだこの後もランチタイムとか会える時間あるだろって思うのですが、ベルが鳴るギリギリまでイチャイチャしています。
はじめのころは見かけたらこちらが恥ずかしくなって目を背けてしまいましたが、慣れてしまえば「またやってんなー、邪魔だなー」と冷静になるようになりました(笑)

体育授業で着替えない
これは私が通っていた学校だけなのかもしれませんが、体育の授業ではみんな着替えずにスカートやコートを着たまま体育の授業を受けていました。
先生が適当だったのもありますが、何かみんなで運動することもなく学校の周りを走るか、体育館の中にあるジムで「自分たちで好きなことやりな」という放任スタイルでした。
真面目に運動することが無かったので、はじめのころはTシャツにハーフパンツに着替えていましたが、いつのころか着替えなくなり、最終的には運動もせずに体育館で友達とおしゃべりするという自由時間となっていましたね。

先生のサポートをするだけで単位がもらえる授業がある
これも私が通っていた学校だけなのかもしれませんが、TA(Teachers Assistant)と呼ばれる先生のお手伝いをするだけで単位がもらえる授業がありました。
基本的にTAが出来るのはシニアの成績優秀者だけだったと思います。(あいまいですみません)
私は留学生なのでもTAは本来取れないし取ってはいけないのですが、私が取りたい授業を選んでいくとどうしても3時間目に何も取る授業が無くなってしまうということで、特別にTAを取ることになりました。
本来なら先生から「コピーを取ってきて」とか「必要な資料を集めて」とか指示がありますが、先生が留学生の私に気を使ったのかめんどくさかったのか特に指示されることもなく、ただ授業を眺めたり自分がしたい事をしたり、自由な時間を過ごしていました。
アメリカの高校の現実は映画のようにはいかない
実際に留学してわかりましたが、思い描いていたキラキラな生活ではないなーと思いましたね。
ハイスクールミュージカルのような高校生活はあり得ないということです。
実際はもっとみんなドライだし、おしゃれをしてくる人はいないし、喧嘩は盛り上がるし、結構カオスな状況になることが多いです(笑)
カオスな状況になることは多かったですが、どれも日本の高校ではありえない事ばかりだったので新鮮で面白かったですね。
ただ映画のような生活が出来ると思って行くとびっくりしてしまうかもしれないですね。

まとめ
いかがだったでしょうか。
アメリカの高校生活は日本とは全く違うもので面白い事が沢山あります。
また面白いエピソードなど思い出したら皆さんにご紹介していきますね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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